こんにちは!
Shin整骨院の飯島です。
今回は前回解説した「予防」と「治療」の違いの続きについてです。
まだ読んでいない方は先にこちらをお読みください。


「予防が大事だというのはわかったけど、結局何をどうするの?」
と思われるはずなので、今回は実例を基に解説していきます。
血液データを基準にしていますが、多くの方は
「健康診断では問題なかった」
「再検査にはなったけど経過観察になっただけ」
という経験をされていると思います。
そのため、「異常なしだから別にわざわざ血液検査までしなくていいや」と考えがちです。
しかし、一般的な健康診断は10〜20項目ほどしか検査をしないので、詳細を把握するには不十分といえます。
これが50項目前後の血液データになるといろいろと見えてくるものがありますし、抽象的ではなくピンポイントなアドバイスが可能になります。
先日、妻が詳細な血液データを取得したのでチェックしたところ「異常がない状態ではあるけど、このままだと不調は大きくなる」という形でした。
ちょうどいい資料になるので深堀して解説していきます。
「数値に異常がないから安心」ではない理由を実例で解説
どんな人でも完璧な生活習慣は不可能です。
一見、“正しい”食生活を送っているように見える場合でも自分に合わない習慣であれば不調になります。
それは数値上の「違和感」として現れます。
以下の写真が妻の結果内容ですが、ここまで細かく検査する人は珍しかったようで、検査の際は医師に「こんなに項目なくても平気だよ?」と念押しされたようです笑
医師からすると「そこまで項目を見なくても異常がないことは把握できるよ」という意味だっと思いますが、こちらが欲しいのは「異常がないか?」ではなく、いまの生活習慣の改善ポイントをチェックするためのデータです。
あらゆる角度から考察するため、珍しがられるほどの項目を検査してもらっています。
検査結果としては全体的によかったですが、課題も明確になりました。
肝臓の数値に問題あり


とくに出産後が該当するのですが、エネルギーを大量に消費する影響で肝機能が低下しやすくなります。
それにより、肝臓の数値が乱れる方が非常に多いです。
弱った肝臓が回復せずそのまま経過してしまうことで、
・甲状腺機能
・糖質代謝
・脂質代謝
などに影響が出やすくなります。
例えば、甲状腺機能で言いますと、甲状腺が働きすぎれば必要以上にエネルギー消費してしまい、機能低下すれば代謝低下を起こします。
出産後に「バセドウ病」「橋本病」という疾患を持っている方が多いもその影響です。
今回の例は定期的に検査を受けていたわけではないので何ともいえませんが、出産後に肝臓が弱ったままズルズル来ていたか、生活習慣が影響してなのかわわかりません。
ちなみに出産後4年・身長157㎝・体重45キロです。
悪玉コレステロール・中性脂肪にも問題あり


他にはコレステロール・中性脂肪の数値も乱れがありました。
内容的にはどちらも低い数値です。
「えっ!?コレステロールが低いのはいいことじゃない?」と思いますよね?
「悪玉」というイメージがメディアによって定着させられているため仕方ありません。
実は善玉・悪玉どちらも必要です。前回の腸内細菌の解説でもありましたね。
ざっくり説明しますと
- 悪玉コレステロール(LDL)→ホルモンの原料を運ぶ係
- 善玉コレステロール(HDL)→余ったコレステロールを回収する係
要は、「運び屋」と「回収業者」です。
お菓子・ジャンク・コンビニ食・お惣菜などが多いと、悪玉コレステロール(LDL)が多くなり、善玉コレステロール(HDL)が回収しきれなくなります。
不摂生している方はこのパターンが多く、「悪玉」というワードを使うと恐怖心を煽って数字が取れるため、いまに至ります。
「コレステロール」に役割があることを知らない方も多いはず。
全ての栄養素は適正量が必要になります。
多すぎたり、少なすぎたりすれば全ての栄養素は「毒」になります。
たとえ水であっても致死量があるくらいです。
今回の血液データを見た私個人の見解
○肝臓数値が低値の場合


まず考えられることは「胆汁酸」という脂肪分解成分の分泌が少ない可能性大ということです。
肝臓は脂肪分解で重要な役割を果たすのですが、数値が低いということは脂質代謝機能がうまくいっていないことを意味しています。
もともと油もので下痢しやすいという体質であったため、日常の様子から推測すると肝臓の役割である糖質・脂質の吸収促進がうまくいっていない状態です。
それは次に解説する中性脂肪との関連も踏まえての見解です。
この場合、単純に「糖質と脂質の摂取を増やせばいい」という取り組みをしても吸収がうまくいっていないので、より腸への負担を増やすだけになる可能性が高い。
そこで具体的な対策としては「水溶性食物繊維」を普段から意識して摂取すること。
食物繊維には「水溶性」「不溶性」の2種類があります。
とくに水溶性食物繊維は脂質の吸収を助けてくれる作用があるので、無理に糖質や脂質の摂取量を増やすのではなく、消化吸収をサポートしてくれる食材を優先した方がいいです。
○中性脂肪が低い場合の対策


エネルギー源の枯渇=筋肉が落ちやすい
という状態になります。
中性脂肪が少ない状態でエネルギー源が不足すると、筋肉を削ってエネルギー源を作り出す反応が起きます。
そうなってしまうと、体力強化やボディメイクでエクササイズをした場合、せっかく筋肉を増やす取り組みをしているのに効率を落とすことになります。
対策としては脂質の吸収が苦手であることから吸収が早く即効性のあるMCTオイルで補給すること。
さらに血糖値の数値管理を行い、急上昇しないラインをチェックしながら糖質を小分けで摂取という対策がベストになります。
○ビタミンDが極端な低値になっていた
ビタミンDの生成は「日光浴」が最も効率的。
きのこ類などで摂取可能ではありますが、他のビタミンに比べてとくに食品から摂取するのが難しい栄養素になります。
そのため、極端な低値を回復させるためにサプリメントが有効だと判断しました。
ビタミンD濃度が低いと乳がん発症率・骨粗鬆症+鬱病リスクがかなり高くなることは明らかになっているので、現段階でサプリメントは必須。
さらに血糖コントロール・腸内細菌バランスにも大きく関与します。


前回の例でいうと「サプリ=対症療法」ですね。
こんな感じで大きなマイナスを早くゼロに持っていくために薬やサプリメントを使うのが理想。
だから人によって提案すべき食事内容に加えて最低でも血液データをチェックしないと、サプリメントのアドバイスはしてはいけないと考えています。
不足していないのに摂取したら過剰になり、逆効果になるからです。
治療院とかエステ・ジムなどでサプリ販売をしているところが多いですが、パーソナルデータを把握できていない状態での提案は非常に危険であり無責任だと考えてます。
以上、実際にデータを解析した上での「予防対策〜改善案の提示」になります。
今回の血液データは数値上は病気ではない、いわゆる「健康体」です。
なんなら私より全然いい状態笑
それでも細かく数値を取ればこのように課題が出てきます。
次回も妻のリアルデータを解説します。
今回は血液でしたが、次は「血糖値」です。
少しだけ内容をお話しすると、血糖値“だけ”をみたら肥満であると捉えれらてもおかしくない数値でした。
血液上は痩せ方の反応でしたが、血糖値は真逆。
このままいくと危険な数値であったので、かなり有益な内容になるはずです。
このように角度を変えてチェックすると問題点がどんどん出てきます。
その課題に対して的確なアプローチができるかどうか?
ダイエットだけでなく健康面も含め、「異常がない今」の取り組みが何より大事です。









