こんにちは!Shin整骨院の飯島です。
今回はなぜ出産後は体型崩れが起きやすいのか?について解説していきます。
出産後は体型崩れが起きやすいことはわかってはいたけど、予想よりも体型が崩れて驚く方も多いのではないでしょうか?
「ちょっと頑張ればすぐに体型が戻るでしょ?」と考えている方もたくさんいると思います。
ただ、実際は
- 出産後はもっとスムーズに体重が落ちると思っていた
- 授乳が始まっても体重が思ったより落ちない
- 体重が落ちてきているのに体型が崩れたまま
こんな悩みを抱えている方が非常に多いです。
とくに
- 下っ腹
- 骨盤まわり
- 太もも
出産後はこの3つの部位がとくに崩れやすいです。
心当たりありますよね?
このとき、「早く妊娠前の体型に戻したい」と焦ってしまい、無理な食事制限や筋トレをして、逆効果になってしまう方をたくさんみてきました。
YouTubeやInstagramで情報を集めてみたけど、「情報が多すぎて何を信じたらいいのかわからない・・・」
このように悩んでいる方も多いです。
この記事を読んでいる方は産後ダイエットを頑張ろうという気持ちが強い方なので心当たりがあるのではないでしょうか?
産後の体型崩れを改善していきたい場合、断片的な情報を集めて取り組んでも本質的な部分を理解できないと、頑張っているのに結果が出ないという状況に陥ります。
私は産後ママが年間250名以上来院される整骨院を経営しながらダイエット専門のパーソナルジムも経営しています。
そこで産後の体型崩れで悩んでいる方を多くサポートさせていただきました。
一般的なダイエットサポートはもちろんですが、産後の悩みに特化したダイエットのサポートもしているので、もし、あなたが妊娠前の体型を取り戻したいと考えているのであれば、今回の記事は有益な情報になるはずです。
ぜひ最後までチェックして、今後の取り組みに活かしてください。
体型崩れの原因
では本題に入ります。
出産後に体型が崩れる原因はいろいろありますが、代表的な原因は次の3つです。
- 骨盤の開き
- 筋肉量の低下
- ホルモンバランスの崩れ
この3つになります。
順番にチェックしていきましょう。
①骨盤の開き
まず、出産後は腸骨という部分が外側に開きます。
これが腰回りのサイズが太くなる原因です。
この出っぱった骨の部分がズボンを履いたときにキツくなる原因になります。
該当する方も多いのではないでしょうか?
まれに体重は妊娠前に戻っているのにズボンが骨盤部分で詰まるという方がいますが、これは完全に骨盤の開きが影響しているといえます。
それくらい骨盤の角度は体型に直結してくるんですね。
また、骨盤が開くことで立ったときの重心が外側に行きやすい状態になります。
要は、「ガニ股」のような状態です。
これは妊娠中のお腹が大きい時期に、重さに負けて骨盤が寝てしまうことでガニ股に近い状態になりやすかったりします。
このクセが出産後も抜けずに外側重心になってしまう方も意外に多いです。
そうなってしまうと太ももの外側を多く使い、内ももを使いにくいバランスになります。
稼働が多くなる筋肉は太くなりやすいですし、逆に稼働が少なくなる部位に脂肪が蓄積されやすくなるため、その影響で出産後は脚が太くなる傾向にあります。
骨盤の開きによって骨盤まわりだけではなく、脚にも影響が出ることを覚えておいてください。
②筋肉量の低下
次に、出産後の体型崩れの原因として筋肉量の低下が挙げられます。
筋肉量が多いほど代謝機能は高くなるのですが、出産後というのは想像以上に筋肉が落ちているので、ベースの状態がそもそも痩せにくい状態になっています。
出産後に疲れやすいと感じている場合は筋肉が大幅に落ちているはずです。
とくに妊娠後期というのはどうしても活動量が減ってしまいます。
おなかが大きいと動けませんでしたよね?
この時点でかなりの筋肉量が落ちているのですが、出産をした後の入院期間が4日ほどあったと思いますが、入院中はほぼ病人みたいな過ごし方になっているはずなので、そこでもガクンと筋肉量は落ちています。
妊娠後期から出産直後までに相当な筋肉が落ちている状態で、さらに代謝機能も比例して落ちていくため、出産後は体重が増えやすくなってしまいます。
もし「食事を減らしてもそこまで体重が落ちない」
このように感じている方は代謝機能が悪化していると考えてください。
このように出産後はかなり筋肉と代謝機能が落ちている状態になりますが、とくにおなかの筋肉が落ちています。
おなかが大きい時期というのは腹筋に力が入りにくいですし、出産後は「腹直筋離開」といって、腹筋が外側に離れる症状も起きやすいです。
これによってさらに腹筋を使いにくい状態になるので、より筋肉は落ちやすくなります。
出産後はとくに「下っ腹」が出てしまう体型崩れが多いのですが、こういった背景が原因としてあります。
このように、出産後は先ほども解説した骨盤の開きや筋肉量の低下で体型崩れが起きやすいのですが、傾向としては
- おなか
- 骨盤まわり
- 脚
このように、特定の部位に崩れが起きやすいのが産後の特徴です。
③ホルモンバランスの乱れ
次にホルモンバランスの乱れについて解説していきます。
ここまで骨盤の影響・筋肉量の低下などを解説してきましたが、ホルモンによる影響も実は大きいです。
産後の体型崩れに影響する代表的なホルモンは3つあります。
- プロラクチン
- エストロゲン
- コルチゾール
名前を聞くとちょっと難しく感じるかもしれませんが、該当する部分が多いはずなのでしっかりとチェックしてみてください。
順に解説していきます。
- プロラクチン
まず、「プロラクチン」というホルモンですが、これは乳腺を刺激して授乳を促進するホルモンになります。
出産後はプロラクチンの分泌量が増えますが、このホルモンはエネルギーを蓄積するという一面もあります。
そのため脂肪の蓄積を促進したり、体重を増加させやすくする作用もあります。
「そこまで食べていないのに太る」
「食事量が変わらないのに体重が増える」
ということはないでしょうか?
もし、心当たりがある方はプロラクチンの分泌量の影響を受けている可能性があります。
ただ、これは個人差も大きく、論文によって見解が違ったりしますが、患者さんの状態を見る限り、個人的には出産後の脂肪蓄積の影響は大きいかなと考えています。
- コルチゾール
次に「コルチゾール」というホルモンです。
出産後は睡眠不足・疲労などを含めた生活習慣の変化によって大きなストレスがかかってきます。
このような状況が継続されることで別名「ストレスホルモン」とも呼ばれるコルチゾールの分泌量が増えます。
「出産後は食べても満足感がない」
「なぜか食べすぎてしまう」
ということはないでしょうか?
ストレスが食欲に与える影響はかなり大きくて、必要以上に食べてしまったりするケースが多いのは、こういった理由があるからなんですね。
ちなみに、コルチゾールの分泌量が増えると食欲増進だけでなく「血糖値上昇」という作用が働きます。
血糖値について細かく解説すると動画の趣旨から脱線してしまうので、別動画で解説しますが、ここでは「血糖値が上がると太りやすくなる」ということだけ覚えてください。
このように、出産後はホルモンバランスが大きく崩れることに加え、育児の疲労が重なってきます。
それによってさらにストレスホルモンの分泌量が増えてしまい、食べすぎたり脂肪を蓄積しやすくなっているということを知っておきましょう。
- エストロゲン
最後にエストロゲンというホルモンですが、これは女性ホルモンの一種で代謝をコントロールします。
さらに
- 妊娠しやすい状態を作る
- 女性らしいカラダ作り
- 妊娠の維持
というものがエストロゲンの代表的な役割です。
エストロゲンの分泌量は妊娠中に急激な上昇があり、出産後は急激に低下します。それによって代謝機能が悪くなる傾向にあります。
さらに、先ほどあげた役割以外に「脂肪分布」といって、エストロゲンは脂肪をどこに配置するか?という役割があるという研究もあります。
出産後にエストロゲンが低下することによって脂肪の配置機能に狂いが生じて
- おなか
- 太もも
- お尻
これらの部位に脂肪が蓄積しやすくなるという一面もあります。
先ほど解説した筋肉量の低下や骨盤の開き以外にも、出産後はホルモンバランスの乱れによって部分的な体型崩れを誘発してしまうことを知っておいてください。
以上、出産後の体型崩れは
- 骨盤の開き
- 筋肉量の低下
- ホルモンバランスの乱れ
以上の3つが重なることで起きやすくなります。
原因が一つだけではなく複合的に重なってくるので、いかに出産後は体型が崩れやすいのかが理解してもらえたかと思います。
そのため、対策も「これだけやっておけばOK」というものはありません。
状況に応じてそれぞれの対策をしていくことが望ましいです。
産後の体型崩れ対策
具体的に言いますと、
- 骨盤の開きに対しては骨盤矯正
- 筋肉量の低下に対してはエクササイズ
- ホルモンバランスの崩れは完全にコントロールするのは難しい部分もありますが、まずできるものとして食事改善がいいかなと思っています。
ただ、いきなり全ての食事をクリーンにするのは大変だと思うので、まずはドカ食いをしない・間食のお菓子を減らすなど、簡単な調整からでいいです。
優先すべきは骨盤矯正・簡単なエクササイズになりますが、もし、骨盤矯正に通えない場合にはエクササイズだけでもいいので頑張ってください。
エクササイズや食事の改善方法はYouTubeやインスタグラムでも解説していきますので、ぜひチェックしていただければと思います。
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