産後の肩こり・腰痛は左右差が出やすい理由

こんにちは!Shin整骨院の飯島です。

出産後は骨盤が外側に開くという特有のゆがみがあり、それによってさまざまな弊害が出てきます。その中でも特に多いのが肩こり・腰痛です。

このとき、肩や腰が全体的にダルくなる方もいますが、左右で症状のレベルが違う方が多いです。最初は偶然かな?と思っていましたが、産後の方を多く施術していくうちにある傾向が見えてきました。

そこで今回は出産後の肩こり・腰痛について解説していきます。

こどもを抱っこする姿勢が同じ場合は要注意

育児のあいだはこどもを抱っこする時間が長いです。合計すると1日に何時間抱っこしているかわからないほどだと思います。

こどもを抱っこする時間が長くなることで、「型」みたいなものができてきます。例えば、左腕でこどものお尻を支えるなどです。右利きの方は右手を空けておきたいので左中心で抱っこするクセが身に付いている方が多い傾向にあります。

もちろん、右手中心の方もいますが共通しているのは慣れている方の腕で抱っこする時間が長いということです。これによってどのような弊害が生まれるのでしょうか?

こどもの重さに負けて姿勢が崩れる

出産後1~2ヶ月であってもこどもはどんどん大きくなり、4~5キロはすぐに超えてきます。短時間であれば問題ない重さだと思いますが、何時間も抱っこが続くことで姿勢が徐々に崩れてきます。

長時間の抱っこによって起きるのが「猫背」です。さらに、片腕メインで抱っこすることで片方に対して重心がいってしまいます。そのため、常に偏った負荷がカラダにかかっていることになります。

自覚症状として肩こり・腰痛の左右差を感じている方もいますし、自覚症状がない方でも実際に施術をすると左右で状態が違うことが多いです。

それくらい、抱っこによる負担は大きいです。

肩こり・腰痛で左右差が出たときの弊害

左右の差が大きい方ほど肩・腰の状態が左右で大きく違うことが多いです。実は、肩・腰も骨盤と密接な関係があるので、ゆがみに大きな影響があります。

左右差が大きい状態を放置する期間が長くなることで、出産後特有の骨盤の開きにも悪影響を及ぼします。骨盤が外側に開くことで足の重心が外側に行きやすくなります。そのまま定着してしまうとガニ股になりやすいなど、見た目にも影響がでてしまうので注意しましょう。

さらに、バランスの崩れた動きが身に付いてしまうことで、抱っこをしなくなったときも肩・腰の痛みが抜けにくくなってしまいます。

骨盤を施術したときの感覚も左右で変わることが多い

肩・腰の状態が左右で違う場合、施術するとすぐにわかります。施術する側は筋肉を触ると硬さの違いはすぐにわかりますが、患者様側もわかることが多いです。例えば、硬い筋肉を押すと「効いている感覚」が出やすいです。

また、出産後というのは骨盤が外側に開きますが、この開き方にも左右差がある方もいます。出産後に発生する骨盤のグラつきも左右で違う方もいます。

このような方は片方の骨盤を施術するときは何も感じなないけど、反対側の骨盤は施術時に効いている感覚が強くなることも多いです。骨盤も肩・腰同様に施術時は左右で感覚が違うことも多くなります。

産後骨盤矯正によってバランスを整えるべき

ここまでの通り、出産によって骨盤のゆがみが発生しますが、育児中の抱っこによってさらに悪化させる原因になります。骨盤が動きやすい時期に悪い姿勢が定着してしまうとなかなか戻らなくなります。

ただ、抱っこが続く育児期間に正しい姿勢を維持するのは難しいです。そのため、早い段階で産後骨盤矯正をしていくことをオススメいたします。

出産後特有の骨盤の開きを内側に引き締めておくことで、肩・腰の負担を軽減することができます。育児期間中は痛みをゼロにするのは難しいですが、緩和することが可能です。

もし、出産後の肩こり・腰痛で左右差がある場合、骨盤のゆがみが原因である可能性が高いので、ぜひ一度施術を受けてみてください!