産後骨盤矯正で来られる方の中に「帝王切開なんですが、骨盤って開いてますか?」と質問される方が一定数います。
結論から言いますと、帝王切開であっても骨盤は開きます。
実際に当院には帝王切開で出産した患者様も多く来院されていますが、骨盤の開きがある方がほとんどです。
そこで今回は、帝王切開で出産した場合の骨盤矯正の必要性や、いつ頃から始めたら良いかなどについて解説します。
帝王切開でも骨盤が開く理由
普通分娩のように、赤ちゃんが産道を通らなければ骨盤は開かないのでは?と思われる方もいるかもしれません。
妊娠〜産後にかけて、リラキシンというホルモンが分泌され、骨盤周辺の靭帯が緩みます。
ホルモンの分泌の程度には個人差がありますが、出産方法が帝王切開であってもお腹の赤ちゃんの成長に合わせて骨盤も開いていきます。
帝王切開が骨盤に与える影響
帝王切開には予定帝王切開と緊急帝王切開がありますが、どちらの場合であっても、骨盤が開いていることは多いです。
1.予定帝王切開
妊娠〜産後にかけてホルモンの影響を受けて骨盤は緩みます。
当院の患者様は、予定帝王切開であっても、個人差はありますがトータル1.5~2㎝ほど骨盤サイズの変化がある方が多いです。
2.緊急帝王切開
普通分娩を予定されていて、陣痛がきている状態で緊急帝王切開となった方の場合は、骨盤の緩さが大きいことがあります。
特に、陣痛促進剤を使用している場合は骨盤が緩むホルモン剤も含まれているため、骨盤の開きが大きくなりがちです。
帝王切開の場合、いつから骨盤矯正して良い?
帝王切開の場合は、腹部を切開した傷があるため、傷口がしっかりと塞がるまで骨盤矯正の施術は待ちましょう。
傷口の治癒には個人差がありますが、うつ伏せになっても大丈夫な状態がひとつの目安になります。
心配な方は医師に骨盤矯正を行っても良いか確認してみましょう。
帝王切開でも骨盤矯正は必要
ここまでの通り、帝王切開であっても骨盤の緩みは生じます。
また、帝王切開の場合は骨盤についている腹筋を切開するため、骨盤が不安定になりがちです。
骨盤を引き締めることで、腹筋も働きやすくなり骨盤も安定してきます。
傷口の経過が良ければ、なるべく早く骨盤を引き締めることをオススメします。
腹筋を回復させる運動
傷口が安定してきて、日常生活を行う中で痛みがない場合、少しずつ腹筋のエクササイズを始めてみましょう。
エクササイズを行う際、注意したいのは「いきなり負荷をかけすぎない」ことです。
切開されてダメージを受けている腹筋に負荷をかけ過ぎると、回復が遅くなってしまう可能性があります。
まずは、腹筋の土台を作るイメージで、仰向けでできるエクササイズをお伝えします。
- 仰向けで両膝を立てる
- 腰の下の隙間をうめるように骨盤を後ろに転がす
- 慣れてきたら息を吐きながら②を行う
まとめ
帝王切開であっても骨盤は開きます。
骨盤の不安定感や痛みなどの症状がある場合、骨盤の開きが原因であることも多いです。
傷口が安定してきたら、骨盤矯正で骨盤を安定させましょう。
当院では横向きで施術を行いますので、「傷口が痛くなるか不安‥」という方でも安心して受けていただけます。
興味のある方は、一度ご相談ください!